食事療法その3
続いてエネルギーの摂取。標準体重60kgの人の場合1日のエネルギー量は2100キロカロリーと言われています。
なぜエネルギーについて言われるのかというとエネルギーが不足がちになると摂取されたタンパク質を有効に利用することが出来なくなります。そうなるとタンパク質の過剰摂取と同じ状況になってしまい腎臓に負担をかけることになってしまいます。
腎臓の悪い方は食事によるダイエットなどは禁物ということになります。お気をつけ下さい。
理想としてはバランスのよい食事を、1日3回規則正しく、タンパク質制限はエネルギーが十分取れなくなったりするのでそういう時は油類で上手にエネルギーアップを図る、などこちらも工夫が必要です。塩分よりも工夫が難しいかもしれませんね。
今日から始められる食事療法、ということであるなら以上の3項目は気をつけるようにしてくださいね。
その他カリウムと水分についても軽く説明しましょう。カリウムは生野菜や芋、生の果物に含まれているため、細かく刻んだあと水にさらす、多めの水で茹でこぼす、あらかじめ水煮をしてから調理をする、煮物の汁は捨てるなどで対応できます。
缶詰の果物はカリウムが少なくなっていますがシロップにカリウムが溶けだしているだけなので食べる際はシロップは飲まないようにしてください。
水分の摂取制限に関しては素人判断はしないように。こちらは医師からの判断があれば随時対応するようにしてください。食事療法はどうしても制限だらけで難しいうえに大変です。改善のためにこつこつと続けていってくださいね。